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令和7年9月30日
読売テレビ 引用
大阪市の介護施設で、入所者の男性を熱い湯がたまった風呂に入れ、重いやけどを負わせて死亡させたとして、大阪府警は30日、介護福祉士の30代の男を逮捕したと発表しました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、大阪市内にある特別養護老人ホームに勤務していた介護福祉士のA容疑者(38)です。
警察によりますと、容疑者は今年6月、入所していた70代の男性に入浴介護をする際、熱い湯がたまった風呂に入れて重いやけどを負わせ、死亡させた疑いがもたれています。
入所者の男性は半身マヒの状態で、専用のイスに体をベルトで固定してリフトを使って入浴していましたが、司法解剖の結果、全身の約77%にやけどを負い、死因は熱傷による敗血症だったということです。捜査の結果、湯の温度は50度以上で、男性は数分にわたり風呂に入れられていたとみられています。
施設の代理人弁護士によりますと、容疑者は施設の職員ではなく、単発アルバイトの仲介サービスを通じて勤務していました。この日が2回目の勤務で、当時は1人で業務を担当していたということです。
容疑者は逮捕前の任意の調べに対し、「湯温の操作を適当にしてしまい、最初から高温の湯を張ってしまった。湯温はすぐに手を引っ込めてしまうほど熱かった。男性を別室に搬送した後、熱湯から適温に(ハンドルを)回した。湯温が熱湯だとバレるとまずいと考えた」と話したということです。風呂には高温にならないようにストッパーがついていたということですが、容疑者は「ストッパーを解除した」と話していたということです。
一方、容疑者は逮捕後の調べに対しては、「ケガをさせてやろうといった気持ちはありませんでした」と容疑を否認しているということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。
施設側は取材に対し、「被害者の方に申し訳ないという思いを強く抱いている。現在、被害者遺族への賠償などの手続きを進めている。今後二度とこの様なことが発生しないように、しかるべき原因究明を行うとともに、再発防止に努めているところである」とコメ
ントしています。
容疑者は逮捕前の8月下旬、読売テレビの取材に応じ「わざとではなかった」と犯行を否定していました。
Q.記者「故意に男性を熱湯風呂に入れたのか?」
容疑者
「わざとではないです。温度を確認せずに熱湯の状態で(男性を)風呂の中に入れてしまった。(男性の)様子がおかしく風呂から上げたら、下半身が赤くなり、皮がめくれ、血が出ている状況だった。まさか亡くなるとは思わなかった」
容疑者は男性が入浴している間、脱衣所で服の片付けなどをしていて、異変に気が付くのが遅れたとした上で、遺族に対しては「大変申し訳ございませんでしたという言葉でしか言いようがない」と話しました。
令和7年9月30日.
毎日新聞 より
入浴介助中に男性を高温の湯の中に入れて死なせたとして、大阪府警は30日、大阪府の介護福祉士、A容疑者(38)を傷害致死の疑いで逮捕した。「けがをさせてやろうといった気持ちはなかった」と容疑を否認している。
逮捕容疑は6月2日午前、大阪市内の特別養護老人ホームで、半身まひの70代男性を入浴介助中に高温の湯を張った浴槽内につける暴行を加え、全身やけどを負わせて死亡させたとしている。
府警捜査1課によると、施設では湯の温度が約45度以上にならないように設定していたが、容疑者がこの設定を解除して50度以上にしたとみて詳しい状況を調べている。
容疑者は施設の職員ではなく、日雇いアルバイトで入浴介助を担当。亡くなった男性を1人で入浴させていた。
男性は要介護4の認定を受けており、介助がなければ入浴できず、専用リフトに乗せられた状態で全身浴をしていた。全身の約77%にやけどを負って病院に搬送されて治療を受けていたが、23日後に死亡した。
司法解剖の結果や府警が専門家に意見を聴取したところ、男性が当時、50度以上の湯の中に数分間入れられていたことが判明したという。
逮捕前の任意の事情聴取に容疑者は「ストッパーを解除して高温の湯を張った。被害者の搬送後に熱湯だとばれるとまずいので、設定を適温に戻した」などと説明しており、府警は故意性が認められるとして傷害致死容疑を適用した。
施設の代表は取材に「容疑者は介護職専門のバイトアプリを通じて応募してきた。亡くなられた方にはおわびしたい。できる限りの対応をし、安全対策を講じていきたい」と話した。