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令和5年7月10日
朝日新聞デジタル 引用
岡山県赤磐市は10日、特別養護老人ホーム「まごころの里 赤磐」(同市西軽部)で、複数の職員による入所者への身体的・精神的虐待が確認されたと発表した。市は介護保険法に基づき、運営する社会福祉法人「まごころ」(難波秀之理事長)に対し、8月1日からの半年間、入所者の新規受け入れを停止する行政処分をした。
4月に市に通報があり、立ち入り調査していた。市によると、昨年12月ごろ、職員が車いすでうとうとしていた入所者に声かけをせず、通常より速いスピードで車いすを押して段差でつまずき、入所者を転落させた。また、トイレ介助が必要な入所者に「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ、高いぜ」と言う心理的虐待や、ガーゼ交換を1週間怠った結果、患部が悪化するネグレクト(介護放棄)があった。
こうした虐待は数年前から今年4月まで、職員4人が入所者8人に対し計17件確認できたという。市は行政処分するとともに、8月9日までに改善報告を求めた。ただ、積極的な加害行為は確認できなかったとして警察への告発はしていないという。
友実武則市長は「弱い立場にある入所者に対する虐待は決して許されるものではなく、誠に遺憾。他の事業所も含め、適切な運営がなされるよう厳重に指導していく」とのコメントを出した。
令和5年7月10日
RSK山陽放送 引用
高齢者に対して虐待を繰り返したとして、赤磐市保健福祉部は、市内の事業者に対して利用者の新規受け入れ停止の処分をしたことを明らかにしました。
「指定の一部効力の停止(利用者の新規受け入れ停止)」の処分を受けたのは、赤磐市西軽部の社会福祉法人まごころが運営する、「特別養護老人ホームまごころの里 赤磐」です。
赤磐市によりますと、この施設では従業員4人が、高齢者8人に対して身体的虐待8件、心理的虐待8件、ネグレクト5件を行っていたということです。
具体的には、
・眠っている状態の入所者に声掛けをせず、通常の速度以上で車いすを押して、段差でつまづいて転落させる
・入所者がトイレの介助を依頼した際に「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ。高いぜ」などと言う
・入所者が介助を依頼したが無視
・ガーゼの交換を1週間怠り、悪臭がしたため患部を確認すると「褥瘡(じょくそう)」になっていた
などで、これらのような虐待行為が少なくとも1年以上にわたって行われていたということです。
赤磐市は介護保険法78条の4第8項にある「要介護者(入所者)の人格を尊重する義務」に違反するとして、この施設を8月1日から来年1月31日まで6か月間の入所者の新規受け入れ停止処分としました。
赤磐市の友實武則市長は「弱い立場にある入所者に対する虐待行為は決して許されるものではなく、誠に遺憾。他の介護保険事業所も含め、適切な運営がなされるように厳重に指導等を行っていく」とコメントしています。